【連載:「江坂論」前篇】この地でビジネスを始める魅力とは〜地域密着の不動産会社がプロの目から語る〜
2026年10月27日
大阪・北摂の玄関口として発展を続ける「江坂」。事業用不動産に特化し、デザイン性と資産価値を高める物件開発を行ってきた株式会社スペース・リーダーにとって、江坂は長年自社の成長を支えてくれた、かけがえのない街です。「この江坂という地の素晴らしさを、もっと多くの方やビジネスを始める方に広めたい」―そんな想いからこの対談企画が誕生しました。そして「江坂の魅力を語るなら、この方を置いて他にはいない!」と野添社長・三谷役員が熱烈なラブコールを送ったのが、創業50年以上の歴史を誇るケンセイ管理株式会社・代表取締役の酒徳里麻氏と営業の山本愛水氏です。20年近く前からの旧知の仲でもある三人と若手のフレッシュな視点から語る、地域密着の不動産会社ならではの「江坂のリアルな魅力」を前後編でお届けします。
(取材・編集:スペース・リーダー広報)
江坂で育ち、江坂を愛する不動産会社が大切にするもの
野添:酒徳さん、本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。 実は今回、「私たちが長年お世話になってきた江坂という街の魅力を、もっと広く発信したい」という企画を立ち上げたんです。それで「江坂の魅力を深く語り合うなら、絶対に酒徳さんをお迎えしたい!」と思って、真っ先にお声がけさせていただいたんですよ。
三谷:酒徳さんとは、僕が前職の地元不動産会社からのお付き合いで約20年になります。現場での関わりも含めて本当に長い間、公私ともにお世話になっていますし、今日こうして対談できるのが僕も楽しみだったんです。
酒徳:野添さん、三谷さん、そう言っていただけてすごく嬉しいです! 私たちケンセイ管理は、父の代から江坂で不動産業を営んできて、私自身も子どもの頃からこの街の移り変わりを見つめて育ってきました。江坂のことなら何でも聞いてください。

広報:では初めに、酒徳さん率いるケンセイ管理さんがどのような会社なのか、お聞かせいただけますか。
酒徳:ケンセイ管理は昭和48年設立で、今年で創業53年目を迎えます。スペース・リーダーさんと同じく江坂に拠点を構えており、主にマンションや駐車場の総合管理、賃貸・売買仲介を手がけています。街で見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、社内や営業車、書類のバインダーからボールペン1本に至るまで、鮮やかなオレンジ色で統一しているのが特徴です。
野添:ケンセイ管理さんのオレンジ色は、江坂の街でも本当に目立ちますよね! 軽トラから営業車まで綺麗にラッピングされていて、一目で分かります。
酒徳:ありがとうございます。実はこのオレンジ、先代である父が選んだのですが、「目立つから」という程度の理由で決めたものだったんです。そして私が社長を継いだ際、「このテーマカラーは強い武器になる」と考えて、徹底的にブランド戦略として統一しました。それと、もう一つ大きな挑戦として立ち上げたのが、女性スタッフだけの不動産屋さん「KENSEI」です。

広報:女性が中心の不動産屋さんというのはめずらしい気がします。
酒徳:不動産業界って、昔から男性営業マンの威圧的なイメージを持たれることが多いんです。特に一人暮らしを探す女性や、初めて娘さんを一人暮らしさせるお父様方は不安を抱えがちなんです。そこで「女性スタッフだけのお店なら、安心して何でも相談できる」と感じていただける環境を作りました。おかげさまでご利用いただくお客様の7〜8割が女性で、「安心して任せられる」と大変喜んでいただいています。
「この街に住んでよかった」を作る―地域貢献から始まる街づくり
広報:店舗の安心感だけでなく、地域活動を通じた街全体の安心・安全づくりにも注力されていますよね。
酒徳:はい。その原点も先代の時代にあります。当時、江坂の急速な発展に伴って路上駐車が増え、車の間からの飛び出しによるお子さんの事故が問題になっていました。PTA会長を務めていた父は「子供たちが安心して歩けない街にしてはいけない」と、警察や行政、自治会とタッグを組んで路上駐車撲滅運動や防犯活動を始めたんです。
野添:ケンセイ管理さんの地域貢献活動は古くから有名でした。警察や役所の方々と連携して、街の治安や環境を守るために常に先頭に立って動かれていたのを間近で見てきました。
酒徳:賃貸や売買でお家をご紹介して「家には満足したけれど、街の治安が悪くて嫌だった」となってしまっては、仕事として失敗だったと捉えています。「この家に住んでよかった」だけでなく、「江坂という街に住んでよかった」と思っていただいて、初めてプロとしての仕事が完結します。
広報:なるほど。地域に対する思いやりや深い愛情を感じます。
野添:まさに「街づくり」の思想ですよね。その視点では事業用物件を手掛ける当社の責任も大きいと思っています。どんな企業さんや店舗さんに入っていただくかによって、街の雰囲気にも大きく影響を与えます。どうしても人口が増えると、風紀を乱すような業種が参入しがちな傾向にありますから。

酒徳:昔から工場も多くて、これだけ住居と事業の用途が混在する街というのも他に例がないんじゃないですか?
野添:そうですね。摂津から吹田・豊中・尼崎と流れている神崎川は工業用水に利用されていて、神崎川周辺には工場・倉庫が多く存在しています。江坂駅から神崎川は非常に近く、徒歩圏内に準工業地域があるため、工場倉庫からのアクセスが良い。また駅前にはオフィスビル・店舗があり周辺にはマンションが沢山あり、コンパクトながらも全てが凝縮されていますよね。
広報:住民の方々とのコミュニケーションにも注力されているとか。
酒徳:自治会さんと近隣の企業さんが協力して交通安全運動やイベントを開催する取り組みが盛んで、当社も参加させていただいています。毎年秋に開催される約1,500人規模の「秋のふれあい祭り」では、社内のスタッフが毎年交代で参加してバルーンアートを子どもたちにプレゼントしているんですよ。地域の方々と直接触れ合い、街への愛着を育む大切な時間になっています。

江坂の魅力(1)〜抜群のアクセスと人口増加がもたらす活力〜
広報:ここからは、「ビジネス拠点・生活拠点としての江坂の魅力」に迫っていきます。
野添:私がまずお伝えしたいのは「安全であること」ですね。企業さんが犯罪に巻き込まれるという事例が極めて少ないです。私が記憶する限り、ここ20年ほどで空き巣の被害が1件あった程度で、これは一般的な工場地域などに比べると間違いなく安心していただける要素だと思います。
三谷:先ほどの酒徳社長のお話にもありましたが、住居と事業が混在しながら絶妙のバランスを保っているなと改めて思いますね。江坂の利便性の高さといえば、やっぱり圧倒的な「交通アクセスと立地の良さ」。地下鉄御堂筋線と新御堂筋が南北を走り、新大阪駅まで直通約4分、梅田まで約11分。車での高速道路アクセスや伊丹空港へも非常にスムーズで、大阪市内はもちろん全国展開を見据える企業にとっても最高の拠点になります。それでいて景観は美しく、賃料も大阪市内に比べればリーズナブルというのは魅力です。

広報:入居されたテナントさんからはどんな声がありますか?
三谷:「江坂に絞って物件を探している」という事業者さんもいらっしゃいますし、拡張や移転をされる際も江坂エリアの中で次を探される方が多いです。居心地の良さを感じていただいているんじゃないでしょうか。
酒徳:私が子どもの頃の江坂って、田んぼだらけでカエルやオタマジャクシを捕まえて遊ぶような田舎町だったんですよ(笑)。高い建物といえば大同生命ビルがポツンとあるだけ。それが今や、北摂を代表する大都市にまで成長しました。全国的に人口減少と言われる時代ですが、吹田市の人口は増加傾向が続いていて、ここ5年ほどで約37万人から38万人になったそうです。常に若い世代や新しいファミリーが流入してくるのが、江坂の魅力を証明してくれているのではないでしょうか。

野添:大阪のビジネスの中心が本町から梅田へとシフトしていったのも大きいでしょうね。これまでは大阪市西区あたりが一人暮らしの人気スポットでしたが、梅田へのアクセスを考えたときに江坂が有力な選択肢になっていったという背景もあります。
交通アクセスの良さや住みやすさといった魅力は、皆さんが思い描く江坂のイメージに近いものかもしれません。しかし、ビジネス街・江坂の本当の面白さや魅力は、まだまだ奥深いのです。 後篇では、不動産のプロだからこそ知る圧倒的な強みや風土について迫っていきます。どうぞご期待ください!