「うめきた2期」開発事業がスタート

三菱地所株式会社を代表企業とするJV9社（※）は、3月25日、「（仮称）うめきた2期地区開発事業」（大阪市北区）について、大阪市都市計画審議会の審議を経て都市計画決定される見込みになったと発表しました。

同事業は、JR大阪駅に隣接する北街区15,726㎡（4,757坪）と、南街区30,429㎡（9,204坪）に、分譲マンション、ホテル・オフィス・商業・イノベーション施設等の複合機能を整備する予定です。

開発地区には7駅13路線が利用可能で、関西広域からアクセスでき、2023年にはJR西日本が新駅を開業予定で、アクセス性のさらなる向上も見込める立地となります。

最先端オフィスを整備することで、国内外の先駆的大手企業やクリエイティブな企業を誘致して、都市の国際競争力を高めるのに加え、大阪市内では供給不足気味の富裕層向けスーパーラグジュアリーホテル、文化発信型のライフスタイルホテル、ビジネスホテルとは一線を画したアップスケールホテルといった3種のホテルを整備する予定です。

また、中核機能として、ライフデザイン・イノベーション施設等を設置し、隣接するグランフロント大阪の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」などとの連携を図る予定です。

その他に周辺エリアとの回遊性を高めるため、JR大阪駅や隣接施設とつなぐデッキ、地下の多目的通路等を整備し改善を図ります。環境負荷を低減するため、地域冷暖房システムの導入や、自然エネルギー活用、エネルギーマネジメント等によるCO2削減等にも取り組む予定です。各種防災設備システム、広場空間の避難場所としての活用などエリアの防災性向上も考える予定です。

北街区は、ホテル・商業等の賃貸棟と分譲マンション（総戸数約600戸）で構成する予定です。賃貸棟は地上27階地下3階建て、延床面積約69,200㎡（20,933坪）となる予定です。交流の場となるライフスタイルホテルを整備するほか、ホテルと連携した店舗面積約3,000㎡（907坪）の商業施設、新産業創出を目指す産学官民の交流拠点を設ける計画です。分譲マンションは地上47階地下1階建て、延床面積約85,000㎡（25,712坪）となる予定です。

南街区は、賃貸棟2棟（西棟・東棟）と分譲マンション（約600戸）で構成されます。賃貸棟は地上39階地下3階建て、2棟合わせて延床面積約320,000㎡（96,800坪）となります。西棟には5つ星クラスのホテル、総貸室面積約90,000㎡（27,225坪）・基準階面積約4,100㎡（1,240坪）の大規模オフィス、MICE施設等を設置する予定です。東棟には、ビジネスから観光まで幅広いニーズに対応するホテルや都市型スパ、中規模オフィスなどを設ける予定です。分譲マンションは地上51階地下2階建て、延床面積は約93,000㎡（28,132坪）となる予定です。

2020年4月に都市計画決定し、20年度下期に着工、24年夏頃に一部先行でまちびらきを行ない、27年度に全体開業の予定となります。

※三菱地所、大阪ガス都市開発（株）、オリックス不動産（株）、関電不動産開発（株）、積水ハウス（株）、（株）竹中工務店、阪急電鉄（株）、三菱地所レジデンス（株）、うめきた開発特定目的会社